バレバレ隠れ蓑

筆者がだらだらとアニメ・マンガ・ラノベの感想を 書いたりするブログです。

灼眼のシャナ ラスト予想(3)

かなり長くなってしまったので別途で出すことにしました。
なんかSSっぽくなってしまいましたが。
状況は(2)の「皆〜END」の途中まで同じです。
シャナと悠二の戦闘で勝ったのが悠二の場合です。

「最期はどうか…幸せな記憶をEND」

再び戦わねばならなくなった二人。
しかし今度は祭礼の蛇も容赦しなかった。
悠二の意識を眠らせシャナに止めを刺す。
悠二が目覚めたとき目にしたものは、
最愛の人が死にかけ、契約が解けそうになっているところだった。
悠二はシャナに駆け寄り、彼女に刺さっていた吸血鬼を抜き放ち、同時にシャナを抱きしめる。
もうなんの抵抗もできない。
自分のフレイムヘイズとしての使命は終わった。
そう認識したシャナは恋した少年に声をかける。
「………悠……二…」
悠二はその問いかけに対し嗚咽のこもった答えを繰り返すのみだった。
「ごめん…本当に…ごめんっ…」
彼は悔いている。
自分と出会ったことを。彼の歩き出した道を。
そんなこと思ってほしいんじゃない。
だからシャナはフレイムヘイズとしてではなく少女として、
恋人として、悠二に訓令を送った。
「自分で……決めたん…でしょ…?だったら、……やらなきゃ…。最…期まで…。」
シャナの真摯な言葉はすぐに悠二に届いた。
悠二は気づいた。シャナが死の淵にいるのに笑顔でいることに。
その体に傷をつけたのは自分なのに。
何故か?笑顔でなければ自分が悲しむからだ。
彼女を悲しませないためにも、悠二は答えた。
「…うん、やるよ。世界のためにも、シャナのためにも、
 『この世の本当のこと』を変えてみせる。
 この命、燃え尽きる日まで、そのために使ってみせる。」
「…ありが…とう…」
もうすぐ自分は消えてしまう。
しかし何故か胸には希望が溢れていた。
自分の死が全く怖くなかった。
きっと彼と会えたからだろう。誓ってくれたからだろう。
ただ、死ぬ前に確認しておきたいことと、しておきたいことがあった。
「悠二は…いつから…私が…好き……だった…?」
恋人同士なら当たり前の会話だった。
しかしそんなことも二人の間には叶わなかった。
一つは彼らがフレイムヘイズとミステスであり、戦友だったから。
もう一つは自分の気持ちに素直になれなかったから。
しかし今の二人にはどちらの条件もあてはまらなかった。
だから悠二も当たり前のように答える。
「多分…初めて会ったときからかな…。一目惚れ、だったのかも。」
「…ばか。」
いつものやり取り。しかしいつもとは状況が違った。
シャナを抱きしめる悠二の目には涙が溜まっており、
悠二に抱きしめられているシャナの命の残り火はどんどん消えていく。
「シャナはいつから、僕が好きだった?」
悠二もまた、知りたかった。
自分が鈍かったため、彼女がお弁当を渡してくれるまで気づけなかった
シャナの好意がいつから始まったのかを。
「名……前、…かな。」
「名前?」
「…うん、名前。……あなたが、私…に…、名前…を…つけて…くれたとき…
 あのとき…よく…わからない…気持ちが…胸に……灯ったの…。」
擦れ声で、だがしっかりとシャナは言った。
恥ずかしかった。だが、言えてよかった。
「その気持ち、今でもわからない?」
――意地悪だ、分かってるくせに…――
しかしその思いを声に出しはしない。
シャナもまた、言いたかった。
「あなた…が、好き…だっていう、気持ち。」

一筋の涙が、少女の肩に落ちた。

「なんだ…。ずっと…ずっと前から、僕ら、両思いだったんだ…!」
「…うん。」
力ない相槌が悠二の耳に響く。
しかし彼の心中吐露は止まらない。
止まったら彼女の時も止まってしまう。
そんな思いが胸中に渦巻いていた。
シャナを抱きしめている腕に力を込める。
「だったら…もっと、早く…、気づいて、そしたら、いろんなこと、できたのに…!」
「…うん。」
「デートだって…パン屋を回るだけじゃなくて、他にもいろんな所行けた…のに…。」
「…うん。」
悔いても仕方がない。しかし悔いずにはいられなかった。
「お祭りだって…シャナと…かき氷、食べたり…りんご飴なめたり…。」
「…食べ物…ばっか…だね。」
笑顔でちゃかす彼女が痛々しかった。
悠二の仮定形の懐古は続く。
「クリスマスだって…恋人として…、過ごせたのに…。」
「…ねえ、悠二…。」
ただ悠二の言うことを聞いているだけだったシャナが、
弱弱しくも悠二に意見しようとしていた。
自分には本当に時間がない。
だからやり残したことをしておきたかった。
なによりそれは、彼らが恋人同士ならクリスマスの夜にしていたであろうことだった。
「…キス…して…。」
誓ってほしかった。
言葉だけじゃなく、行為の伴った形で。
「…うん。」
悠二はいったん密着させ続けていた体を離した。
そして、唇を彼女に近づける。
悠二もまたシャナに誓いを求めていた。
いつも自分の傍にいると。見えなくても傍にいてくれると。
口と口が重なり合う。
触れ合うだけのキス。
熱くもなく、扇情的でもない。しかし温かみがあった。
なによりも本人達は、自分達の欲しかったものを手に入れることができた。

「…お別れだね…」
「うん。」
「向こう……で…待ってるね。全部…終わったら…」
「僕もそっちに行く。君一人だけで、行かせたりしない。」
「…あ…り……が……と…う………」
これ以上の言葉は要らなかった。
悠二はシャナを横たわらせた。
大地に寝かされた肢体は血にまみれていたが、
その顔には全く死相が見当たらなかった。
悠二は泣きながらもシャナを笑顔で見送ることにした。
その顔を見た、炎髪灼眼の少女は満面の笑みで、

この世から消滅した。

“天壌の劫火”アラストールの顕現は、なかった。


――数年後――
仮装舞踏会の大命が遂行されようとしていた。
もうすぐ終わる。彼女の元へ行ける。
と悠二は思っていた。
しかし星黎殿の中に侵入者が入り込んできた。
消えていく徒、紅世の王。
零時迷子を大命のための自在法に組み込み、
あとは時が経つのを待つのみとなった後、
悠二は同胞の徒を消していく気配の元へ急いだ。

揺れる真紅の髪と鋭い目。そこには三代目“炎髪灼眼の討ち手”がいた。
二、三の言葉をアラストールと交わし、相容れることができないと悟る悠二と祭礼の蛇。
再度“祭礼の蛇”と“炎髪灼眼の討ち手”は闘った。
前のように戦いを有利に進めていく祭礼の蛇。
しかし三代目はシャナ以上に戦闘の天才だった。
具現化の自在法を使い、形勢逆転。
“祭礼の蛇”と坂井悠二は討滅された。
最期に、『この世の本当のこと』が変わり行く様を見ながら。
その顔には負の感情が一切なかった。
いつぞやの少女のように、晴れ晴れとした笑顔で、

少年は、この世界から消え去った。


――こちら側ではない世界――
深く、濃い霧があたりに漂っている。
人間の思考で言うならばあの世とこの世の堺。
そこで悠二は目覚めた。
「遅い。」
どこからか声がする。
黒髪の美しい少女、シャナが目の前に立っていた。
「…ごめん。」
自分への不満に対して、悠二は笑いながら答える。
何年も会っていなかったとは思えないほどいつも通りな会話。
しかし、どちらにも、ようやく再会できた嬉しさで隠し切れない笑顔があった。
「全部、終わったの?」
約束の確認をする。もし約束を破っていようものならぼこぼこにして
向こうに無理やり返すのではないか、と思えるような有無を言わさない力強さがそこにあった。
「全部、終わったよ。」
彼女の言葉をなぞりつつ答える。
「『この世の本当のこと』を変えてやった。
あとは、三柱臣がうまくやると思う。僕の大命は、完成したんだ。」
行為そのものは、シャナにとって褒めることはできない。
多くのフレイムヘイズが散ったことだろう。
多くの無関係な人々が徒に喰われただろう。
そういう犠牲の上に彼の大命は遂行されたのだ。
しかしシャナは悠二を認めてあげたかった。
フレイムヘイズとしてではなく、人間として。恋人として。
「そっか。…おめでとう。」
ただ一言。しかしそれだけで、悠二は自分の心が満たされるのが分かった。
「ありがとう。」
なんとなしにお礼を言う。
ただそれだけで、良かった。
「…長いこと、待たせたね。じゃ、…行こうか。」
ずっと言いたかった。しかし言うことのできなかった言葉。
シャナに向かって――以前は拒まれた――手を伸ばす。
「うん。」
シャナはその手を満面の笑みで握った。
手を繋ぎ、どこへとなく歩いていく二人。
その光景はさながら、熟年の夫婦といったような出で立ちであり、
「悠二。」
「うん?」

「…大好きっ!」

付き合いたての高校生のようでもあった。

握った手を離さないように、手に力を込めながら、
二人は、深い霧の中に消えていった。























クサいですね…。自分でも柄にないことするモンじゃないと思いました。
ストーリー的にもキャラ的にも多分絶対ないんじゃないかと思いますが、
(シャナは多分愛より使命を取るだろうし、最後の最後まであきらめないと思います。)
なんか書きたかったので。
意見感想お待ちしております。
伏線に一切触れてませんが、どう組み込んでよいやら分からなかったので…
タイトルの元ネタはkeyのAIRです。
今回は駄目だったけど来世で。
って感じのネガティブなのかポジティブなのかわからない感じです。
こうゆうのもありかなー、って思ったんですが
やっぱ基本ハッピーENDが一番だと思います。

微力ながら、
今回の企画もう一個このSSみたいなのを用意しようと思ってます。
待つな、次回!

PageTop

灼眼のシャナ ラスト予想(2)

当たらないであろうが、
それでもまた、良かれと思うことを選ぶのだ…


無謀な企画第二段(2)です。
最近アニメ記事と予想記事しかやってないように思いますが
まあ気にしてはいけません!
ガンガンいきましょ〜

「皆死亡END」

星黎殿にて目覚めたシャナは悠二の討滅を再度決意する。
フレイムヘイズ兵団が星黎殿に迫り来るとき
仮装舞踏会の中に潜んでいたフレイムヘイズの内通者がシャナを開放する。
またも闘いの中でめぐり合ってしまう二人。
再び苦戦を強いられるシャナだったが、
天破譲砕を発動。
“棺の織り手”アシズと同じように祭礼の蛇と悠二は消え去るのだった。
二代目“炎髪灼眼の討ち手”の命と引き換えに…

暗い!
ライトノベルなのにこの重さはないでしょうなぁ…
ちなみにこの別バージョンのシャナだけが生き残る
「初恋はやっぱり実らなかったよEND」も
可能性としてあるのではないかと思っています(ねーよ)。


「約束の二人END」

シャナが持っていた小箱の中の手紙によって悠二は
もう一度シャナと歩くことを決意する。
なんやかんやで離れる“祭礼の蛇”と悠二。
力をあわせて祭礼の蛇を討滅。
完全に普通の機能を取り戻した零時迷子を使って
悠二は再びミステスになり、シャナと共に世界を渡り歩くのだった。


まあ一応ハッピーエンド。
ですが、明らかに恵まれない方々が一組。
そう、『約束の二人』ですね。
この二人の救済は結構難しいです。


今回はここまでです。
次回はSSっぽいことやろうかなどと画策中。

PageTop

灼眼のシャナ ラスト予想(1)

最近筆者の読んでるラノベがほとんどクライマックス展開を迎えておりまして。
まあ読んでるのは
 ・ご愁傷様二ノ宮君
 ・フルメタルパニック
 ・ゼロの使い魔
 ・灼眼のシャナ
の四つだけなのですが(ヒロインにツンデレが多いのは仕様です)。
しかし二ノ宮君以外はあと二、三巻で終わってもおかしくないという現状。
そんな中で自分が一番注目してるのは
アニメも終わり、ラスボスが定まった「灼眼のシャナ」だったりします。
そこで無謀にもこの「灼眼のシャナ」のラストを予想してみたいと思います。
駄文ですがネタバレマックスです。
見る際は十分お気をつけください。






まず今現在張られている伏線を整理したいと思います。

「ヒラルダ」
悠二が紅世の徒になった今では意味がなくなってしまった宝具です。
しかしだったら何のために貰い受けたのか?
という疑問がわきます。
やはり中には別の自在法が入っていて
黒吉田さん誕生…ってことになるんでしょうか?
よく2chで言われますが、
吉田さんって十分フレイムへイズになれますよね。
徒(祭礼の蛇)に対する恨みもありますし…
なったらなったで面白そうです。


「ヨーハンからフィレスへの依頼」
内容はやはりヨーハンが元に戻るための方法だと思います。
となると仮装舞踏会に一矢報いるということでしょうか?
ヒラルダも一枚噛んでるかもしれません。
なんにしても約束の二人はもう一つの悠二とシャナの形だと思うので
幸せになってほしいです。


「坂井悠二と祭礼の蛇混在」
灼眼のシャナは戦闘モノですが殺伐としているわけではありません。
やはりハッピーENDになると思います。
そうなったとき一番邪魔な伏線ですね。
いまいち主導権が16巻ではどうなってるのか分かりませんでしたが、
引き剥がすのは容易でない気がします。
となるとやはり…


「アズュールに刻まれた転生の自在法」
これですかね?
フリアグネはこれを使ってマリアンヌを一個の確たる存在に
しようとしていたので悠二にも有効なのではないでしょうか。
これを使って悠二が人間に戻るというのも
おおいにアリだと思います。


「シャナの小箱」
作中で一番重要な伏線でしょう。
中身はwikiでも言われていますが、
おそらくミサゴ祭りのときに出てきたシャナへの置手紙。
これはシャナが仮装舞踏会に協力する、
悠二がフレイムヘイズ側に寝返る、
どちらの可能性も秘めているのでなんとも言えません。
しかし内容が明らかになれば物語が大きく動くでしょう。


今回はここまでです。
次回からはしっかりラスト予想をしたいと思います。

PageTop

フルメタル・パニック! 「せまるニック・オブ・タイム」 感想

あらすじ
前回ARXー8〈レバーテイン〉で大暴れした宗介とアル。
かなめを取り戻すという目的の下彼らはアマルガムとの交戦を続けていた。
そんな状況のなかテッサはレモンとレイスにある場所の確認を急がせていた。
その名は“ヤムスク11"。全ての始まりの地…


感想
息もつかせぬ怒濤の展開!物語の伏線回収の巻でした。
筆者は物語の伏線回収というのが大好きなのでこの巻は大変楽しめました。
しかしあのキャラがこんなところで退場とは…
女のキスは死神の味ってことですか(T_T)
さらに、鉄板カップルと思われていた宗介&かなめまであんなことになるなんて…
いろんな意味でファン泣かせな展開です。

解説
具体的にどんな謎が明らかになったのかというと
・何故〈ウィスパード〉が生まれたのか
・なぜ〈ウィスパード〉の誕生日が12月24日なのか
・ラムダ・ドライバはどうして生まれたのか
・作中で度々触れられていた“オムニスフィア"とはなんなのか
みたいなところですかね?

上で挙げた〈ウィスパード〉に関する謎に関しては
「あっ、成る程。」と手を打ちたくなるような感じでした。
賀東先生の腕に感服。

しかし次で最終巻最終巻(予定)だそうです。
嬉しくもあり、悲しくもある…そんな感じです。
ただ前巻の「つどうメイク・マイ・デイ」が去年の三月に発売したことを考えますと、
次巻は多分来年ですよね。また修行の日々が始まる…
次巻が発売される前に最初から読み直しておくのもいいのかもしれません。
読んでない人はその一年の間に読んでみてください。
読んで絶対損はしません。自信を持って薦められる作品です。

PageTop